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中国市場でのプレミアムなテレビ視聴体験を定義

概要

中国の大手家電&コンシューマーエレクトロニクスメーカーであるHisense(ハイセンス)は、中国屈指の有名テレビブランドです。同ブランドは2014年以来、レーザーテレビの設計・開発におけるパイオニア的な存在であり、業界をリードする4K HDR画像技術により、高級レーザーテレビ市場でのポジションを確かなものにしています。代表的な商品として、100インチの4K HDRテレビ(カタログ記載価格19,999ドル)などがあります。

  • 開発したデザインのうちの1つを採用した製品が、2020年7月に中国市場で発売されました。
  • 高級、ハイテク、特別感といったプレミアムな価値を提案することを念頭に、ユーザー中心のデザイン手法に則って、製品の主要機能のアイデアを検討しました。
  • セカンドスクリーン機能、臨場感を高めるサウンドバー、高級素材の繊細なタッチなどを活かし、壮大で躍動感のあるユーザー体験を創出しました。
  • Hisenseのレーザーテレビのデザイン言語を進化させました。
  • 詳細な3次元CADモデルを構築し、見た目と機能をシミュレーションするモックアップの制作をサポートしました。

アイデア

最先端のレーザーテレビ技術を持つHisenseは、2020年に次世代のフラッグシップモデルとなるレーザーテレビを開発・発売することを目指していました。そのために同社は、デザイン&クリエイティブのパートナーとして、イノベーションとデザインに対する高い期待に応えられるインダストリアルデザインの提携相手を探していました。このコラボレーションの最終目標は、超高級テレビ市場での唯一の選択肢として、プレミアムな視聴体験のベンチマークとなるレーザーテレビ「100L9」を発売することでした。

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プロジェクト

StarとHisenseのチームは密接に連携し、次世代レーザーテレビ「100 L9」向けにクラス最高のインダストリアルデザインを生み出すことを目指しました。プロジェクトは、デザイン調査&アイデア検討、デザイン洗練化、デザイン詳細化という3つの主要フェーズに分けられ、すべてのフェーズで、デザイナー、エンジニア、プロダクトマネージャーが参加する共創ワークショップを実施しました。そして、中国のプレミアムユーザーのニーズやライフスタイルを分析し、市場の関連製品を調査して、超ハイエンド製品向けデザインの方向性を探りました。両チームは力を合わせ「ムービングステージ」「プレスドメタル」「プレミアムフレーム」「トランスルーセント」といったさまざまなコンセプトでデザインの方向性を検討。2次元スケッチや3次元モデリングを駆使して、コンセプトを繰り返し形にし、洗練を重ねました。最終的に2つのデザインが、Hisenseの製品に採用されました。そのうちの1つは2020年7月に発売され、より先進的なデザインであるもう1つは、次回の製品発売に向けて開発が進められることになりました

プロジェクトスコープ

  • ユーザー調査
  • 2次元スケッチによるデザイン検討 
  • 3次元モデリングとレンダリング
  • モックアップ向けに3次元で詳細化

テクノロジー

  • Rhinoceros CAD プログラム
  • Keyshot
  • Photoshop