GTM No Script

中国における自動車HMIの特徴

自動車のHMI(ヒューマンマシンインターフェイス)を開発する際には、世界の各地域に合わせて、機能や要素をいかに調整するかが大きな課題となります。とくに世界最大の自動車生産国である中国では、自動車業界が広大かつ先進的で、常に変化を続けているため、地域の特性を把握することは簡単ではありません。中国では2019年に、世界全体の約28%を占める約2600万台の自動車が生産されました。この影響力の大きな市場を理解するために、Starは中国におけるHMIの特徴や傾向、使用事例を調査し、その結果を最新レポート『中国における自動車HMIの特徴』にまとめました。

今すぐダウンロード

中国の消費者はテクノロジーを重視しており、インターネット接続を当然の機能だと考えています。そのため自動車メーカーだけでなく、アリババやテンセントといった大手テクノロジー企業にとってもHMIの重要性が増しています。これらのデジタルイノベーター企業は、HMIの開発を前進させ、一元管理とパーソナライズを実現する車内体験を生み出すために、さまざまな形で自動車メーカーと提携しています。Starはこのようなコラボレーションについて調査を実施。その結果、中国の自動車HMIデザインにおける7つの主要なトレンドが明らかになりました。その一部をご紹介します。

マルチモーダルHMIの最前線

マルチモーダルHMIとは、音声やタッチ、つまみの操作、顔認識など、複数のインタラクション方法を組み合わせて、ドライバーや同乗者により柔軟で直感的な体験をもたらす仕組みのことです。とくに中国市場では、新しいコミュニケーション方法がいち早く導入され、多様な方法が創造的なアプローチで統合されています。コンパクト電動SUVの「Xpeng G3」には、ルーフにフィン状のカメラが取り付けられています。立ち上がって回転するこのカメラを、ユーザーはスマートフォン操作や手のジェスチャーによって車内からコントロールできます。たとえば、ピースサインをすれば写真を撮影でき、OKサインを見せるとカメラが所定の位置に戻ります。

顔認識は、中国では2018年に登場して以来、Leapmotor S01、Chery EXEED TX、WEY VV6、WM Motor EX5、Geely Xing Yueなど、多くの車種に搭載されてきました。今後も、とくに決済認証の用途で、HMIに顔認識機能を組み込む車が増えていくでしょう。

自分の分身のようなアシスタント

アジアでは欧米市場よりも、車内コンパニオンロボット(コボット)の導入が進んでいます。実際、多くの中国車に、音声で作動する車内アシスタントが搭載されており、運転体験に付加価値を与えるとともに、最先端の「クール」な存在としてユーザーに受け入れられています。自動車メーカーは、威圧感がなく、かわいらしい見た目のコボットをデザインし、「コンパニオン(仲間)」や「ガーディアン(守ってくれる人)」といった親しみやすい言葉で技術を表現することで、ユーザーの信頼を獲得しています。HMIを具現化したコボットにより、ユーザーは車のほぼすべての機能をワンストップで一括管理できます。

Starのレポートでは、中国市場で見られるインテリジェントアシスタントを数多く取り上げ、写真とともに解説しています。たとえば、「小You(Xiao You)」と名付けられたHozon UのAIアシスタントは、高度な言語処理、生体認証、ディープラーニングを用いて自然な会話を行い、疲労時の警告や、スマートホームコントロールなどの機能に対応します。Aiwaysのインテリジェントコンパニオンテクノロジーでは、ユーザーが提供する写真をもとに、AIや3Dのテクノロジーを用いて個人別のバーチャルアシスタントを作成。その声もパーソナライズできます。つまり、ユーザー自身や友人、好きな有名人などをモデルにした車内コンパニオンを作成できるのです。

自動車HMIのテクノロジーについて知りたいことはありませんか? 今すぐ、Starの自動車&モビリティの専門チームとつながりましょう。

連絡する

人気アプリの組み込み

中国ならではのHMIを生む要素として、先進的なディスプレイや独創的な車内エンターテインメントも挙げられます。多くのHMIでは、人気のアプリをダッシュボードに組み込み、ドライバーがハンズフリーで機能を利用できるよう音声機能を導入しています。人気のアプリには、Facebookを始めとするグローバルサービスと、メッセージングアプリWeChatなど中国市場に特有のサービスの両方が含まれます。たとえば、Tencent Auto Intelligentのプラットフォームには、自動車仕様にカスタマイズされた音声機能対応のWeChatが組み込まれています。Leading Idealも、OTA(無線)アップデートを通じて、車両をWeChatに対応させると発表しました。ユーザーはハンドルにあるボタンからWeChatアプリを起動して、音声コマンドでメッセージを送受信できます。

中国における自動車HMIの未来

今回のレポートでは、HMIを通じて起動できる空気清浄機能など、新型コロナウイルスのパンデミックがHMIデザインに与えた影響についても考察しています。この先の10年で、中国ではインテリジェントコネクテッドビークル(ICV)や自動運転機能が広く普及すると予想されます。これにより、自動運転を支援する安全機能や、運転体験を高めるインフォテインメント機能といった新しい自動車HMIテクノロジーの導入や統合がさらに進んでいくでしょう。

レポートではさらに詳しく解説しています。以下のフォームに記入いただくと、今すぐ調査レポートをダウンロードいただけます。