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デジタル治療を解き放つ:医療の未来がすぐそこに

 

「スマートフォンを通じて治療を処方する」と聞くと、未来のテクノロジーのように思われるかもしれません。しかし、デジタル治療(DTx)はすでにこの世に登場しており、パーソナライズされた患者中心の医療をオンデマンドで提供しています。

今後10年間、さまざまな医療分野でDTxサービスの導入が急増すると予測されます。デジタル治療は、私たちの医療の概念をどう変えていくのでしょうか? また、大規模な普及を実現するには、どのような障壁を克服していく必要があるでしょうか?

このポッドキャストエピソードではデジタルヘルス分野のリーダー4名が集い、デジタル治療に関する疑問に答えながら、さまざまなディスカッションを行いました。その興味深い知見の一部をここにご紹介します。全内容はポッドキャストでお聴きいただけます

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  • DTxの基礎となるのがパーソナライズです。DTxでは個人別にカスタマイズされた健康的・医療的介入を提供します。Matt Omernick氏は、DTxの治療は「毎日の暮らしを変える、まったく新しい薬のようなもの」だと説明します。つまり、患者の健康状態の変化に適応した治療法だと言えます。
  • FDA認可済み製品とOTC製品(処方箋なしで購入できる製品)の両方が存在します。DTxの黎明期である現在は、認可済みのデジタル治療と、脳トレゲームや瞑想エクササイズなどの健康アプリが混在している状態です。その双方に役割があり、健康やウェルネスを支援するという最終的な目標は同じであるため、それぞれの良さを活かしていくことが大切です。FDAの承認を必要としないOTCのデジタル治療製品も、「アドヒアランスの向上を通じて、最終的に患者の健康の改善に役立つ」とDavid Boxは指摘しています。
  • 現状ではFDAの認可取得は簡単ではないものの、今後、手続きは迅速化されるでしょう。DTxは全く新しい治療方法であるため、FDAを始めとする規制当局の認可取得へのロードマップはまだ定まっていません。それでも、一定数のDTx製品が市場に出た後は、規制当局による承認プロセスはよりスムーズになるだろうとShrawan Patel氏は予測しています。「一つのデジタル治療が世に出れば、それを基準として、他の企業も参入しやすくなり、さらに多くの製品が開発される土壌が育まれます」。こうして今後の製品開発はよりスピーディーになっていくでしょう。
  • 大規模なデータセットを活用することで、テストも迅速化されるでしょう。データの活用により、新しい製品テストの枠組みが生まれ、これまでの二重盲検試験や対照試験のモデルは「ますます過去のもの」になるとDavid Cox氏は指摘します。「何かを実証する際に、データ量が重要な役割を担う時代になろうとしています」。

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ポッドキャストは英語で提供しています

デジタル治療の未来

世界的な普及を促進するような大規模なDTxソリューションを開発するための「特効薬はありません」とDavid Cox氏は指摘します。ただ、その方向に向かって着実に進んでいるのは間違いありません。例えば、すでに40万以上のダウンロードがあるConstant Therapyなどのアプリから、DTxが切り開く未来をうかがい知ることができます。

今後5~10年間で、期待通りの、またはそれ以上の方法で、デジタル治療は医療を変革していくでしょう。

  • テクノロジーの統合:StarのDavid Boxは、埋め込みやウェアラブル、ソフトウェアの組み合わせなど、「今はまだ存在しないテクノロジー」によって、私たちに驚きや喜びをもたらすデジタル治療が生まれるだろうと予測しています。
  • 治療よりも予防:医療は予防的ケアへとシフトチェンジしていくという予測には、4名全員が同意しました。例えば、食料の不足を検知すると自動的に注文してくれるスマート冷蔵庫がすでに市場に出ていますが、この製品についてDavid Cox氏はこう言います。「さらなるテクノロジーが進化を加速させます。新しい冷蔵庫はユーザーの健康状態を把握し、食べるべき食料品を注文してくれます。つまり、あなたに最適な食事をアレンジしてくれるのです」。DTxによって、身の回りのさまざまな製品でこのようなことが可能になり、包括的な予防ケアを提供してくれるようになるでしょう。
  • 副作用の少ない治療:現在、臨床医は第一次治療として薬剤を使用するケースが多くありますが、どのような薬にも副作用があります。他の選択肢がないために、副作用の影響を受け入れているのが現状です。Shrawan Patel氏は、DTxが提供する新しいチャネルにより、このパラダイムが変化していくと言います。臨床医は「最初に薬(バイオ医薬品)ではなく、デジタル治療を試すことができます。その場合、薬による副作用を心配する必要はありません」。つまり、薬剤に伴う副作用のない、患者にとって効果的な第一次治療が実現するのです。
  • 認知的・精神的健康が、より重視される:Constant TherapyなどのDTxによる医療介入と、HeadspaceなどのOTC製品の両方が大きな成功を収めていることは、医療コミュニティにおける認知的な健康やメンタルヘルスへの注目の高まりを示しています。Matt Omernick氏はこの新たな傾向に言及して、「聡明な保険会社は、すでにこの傾向を把握しています」と説明し、将来的には保険でカバーされ、私たちの健康改善にも保険会社の利益向上にもつながると話します。 

広い視点でDTxの動向を把握できる、当社の業界トレンドレポートをぜひご活用ください。

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DTxと医療の進化に向けて

DTxが世の中をどう変えていくかについて、Matt Omernick氏は「医薬製品とのインタラクションが楽しくなり、早期の治療や予防を実現していくだろう」と述べています。ただ、DTxが健康管理にもたらす進化は、それだけにはとどまらないはずです。10年後、私たちの世界はどうなっているでしょうか。

今回ご紹介したのは、DTxの専門家が共有してくれた興味深い知見のごく一部です。ポッドキャストをお聴きいただければ、デジタル治療と医療の未来について、さらに深く知ることができます。

その前に、ぜひトレンドレポートをダウンロードしてください。このレポートでは、今後10年間の医療を変革するデジタルヘルスの9分野を分析しています。注目すべきDTx製品の事例紹介を含め、患者中心で拡張可能な独自のデジタル治療ソリューションを構築するために知っておくべきことをまとめたレポートです。

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