概要
NTTデータは東京を拠点とするITサービス企業で、50か国以上で事業を展開しています。2019年7月、NTTデータとStarはパートナーシップを締結。それ以来、NTTデータが持つ広範なITノウハウと、Starが提供する戦略・デザイン・エンジニアリングのサービスにより、世界中のクライアントのビジネスに貢献してきました。
StarとNTTデータは共同で、個人向け交通システムの常識を一新する、車載AIデジタルアシスタントを活用したサービスコンセプトを構想しました。
✓ サービス、目的地、自動車事業者、ユーザーを結びつける真のデジタル体験。
✓ 車内での体験をパーソナライズする、温かく気配りのあるデジタルパーソナリティ。
✓ 将来を見据えたコンセプトを、現在入手可能なテクノロジーで構築。
✓ 感情を持つAIとオートモーティブ産業に関する、徹底した調査と実装。
✓ NTTデータとStarの共創プロジェクト。
✓ ユーザージャーニーから工業デザイン、UX/UI、サービスビデオのプロトタイプまでをも含む総合的なデザインプロセス。
✓ すべてのステークホルダーに価値をもたらす、サービスデザインフレームワーク。
✓ 使用事例を示す、詳細でエレガントなモーションデザイン。
課題
目標は、コンシェルジュのようなサービスを生み出し、外部サービスパートナー、自動車事業者、車内の乗客体験をひとつの心地よいデジタル体験として融合することでした。
現代のユーザーは、圧倒的な量のコンテンツやサービスを日々、取捨選択しています。一方で、多くの人にとって移動は時間がかかり、道中は退屈です。そこで、ユーザーと旅行代理店やレストランのようなサービスとを、安全な形で結びつけるとどうなるだろう?と考えました。
当社はNTTデータと協力し、「ユーザーにどのようにして時間を節約できるデジタルサービスを見つけてもらうか?」「デジタルコンパニオンを車内体験のサービスプラットフォームにするにはどうすればいいか?」といった課題に取り組みました。
プロジェクト
NTTデータは、すでに消費者調査や市場調査により情報を集めていました。当社はこれを利用して、モビリティ業界のステークホルダーにAIを基盤としたサービスを展開してもらうことに着目した、未来のモビリティのビジョン開発を支援しました。
開発プロセスとして、ユーザーのAI体験の定義、詳細な使用事例とサービスビジョンの構想、パッケージ全体の視覚化などを行いました。コラボレーションのメリットを生かし、徹底した調査と共創ワークショップを実施したほか、モビリティと感情AIについての当社の経験も活用して、ユーザージャーニーからUI、製品デザインまでの全ストーリーをカバーする総合的なデザインを提案しました。
実現可能な未来シナリオを重視することで、当初のアイデアから、2つの成熟したサービスデザインコンセプトを生み出すことができました。このコンセプトでは、移動体験と移動中のサービス利用を結びつけることから生まれる価値を明確に示しています。
結果
モビリティジャーニー(運転前・運転中・運転後)におけるサービス、デジタルパーソナリティ、ユーザーインタラクションを説明する、2つのコンセプト動画のプロトタイプを作成しました。
デジタルアシスタントにより、ユーザーは自分でサービスを検索する負担が減り、移動中の時間を有効利用できるようになります。つまり、車内コンシェルジュがユーザーのデータを使用して、ユーザーの特徴、ライフスタイル、習慣を「知る」のです。ユーザーはスマートフォンや車内のダッシュボード画面から各種サービスを利用でき、旅行代理店やショップ、レストランなどのサービス事業者は、移動中の顧客に直接アプローチできます。何より、これは楽しい体験です。ユーザーは複雑なサービスを理解しやすくなり、日常生活で発見の喜びを感じられるでしょう。
プロジェクトスコープ
- 共創ワークショップ
- ストーリーテリング
- コンセプト動画制作
- 製品&サービスのビジョン
- ビジネスモデル
- UX/UIデザイン
- アプリ&製品のデザイン