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e-bike市場におけるディーラー向け次世代プラットフォームの設計

概要

欧州のe-bike市場をリードするAccell Groupは、自転車部品とアクセサリーの分野でナンバー2の存在です。同グループは11の有名自転車ブランドを有し、2018年には約110万台の自転車を販売しました。

eコマースソリューション分野の競争激化に対応するため、同グループはYounitと呼ばれる店内デジタルキオスクを開発し、実店舗型のディーラーを支援しようと考えました。このキオスクは、自転車ディーラーが直面している2つの課題の解決にも貢献します。1つ目の課題は、自転車ディーラーの多くは都市部の小さな店舗を利用しているため、多くても数十台の自転車しか店頭に展示できないこと。2つ目は、とくに混み合う時間帯などは、スタッフが来店客全員に十分に対応できない場合があることです。

このキオスクを利用することで、来店客は店頭にない商品も含めて、購入可能な自転車すべてをチェックでき、ニーズに合ったモデルを選択できるようになります。

  • Younitのプラットフォームを構築
  • 国際見本市「Eurobike」で、完成したプラットフォームを発表
  • ドイツとオーストリアの数百のディーラーがYounitプラットフォームを利用

アイデア

新しいデジタルキオスクに対する、Accell Groupからの要件は極めて具体的でした。Younitは多数の言語や国、そしてWinoraやHaibikeなど同グループが扱うすべてのブランドに対応しなければなりません。ライセンス料の支払いを避け、クラウドベースのシステムを構築する必要もありました。また、Accell Groupには非常に野心的なローンチ計画もありました。

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プロジェクト

Starは、新システムとユーザー体験の概念化・定義・デザインを担当。Accel Groupと緊密に協力して、ユーザーとディーラーを中心に据えたアプローチで、プロダクト構築を進めました。Starのチームは、まず既存テクノロジーと購入体験の調査からデザインプロセスを開始。背景とコンテキストを把握することで、プロダクトを深く理解し、キオスクのサービスデザインに向けて確固たる土台を築きました。

このキオスクを使った新しいデジタルソリューションにより、ディーラーは在庫のある自転車だけでなく、全モデルを来店客に提示できるようになりました。画面を見ながら視覚的に自転車の機能やパーツの利点を説明でき、購入に関してより適切に助言できます。「Bike Finder」というアシスタント機能により、来店客は自分でもYounitを操作して情報を閲覧でき、ダウンヒル用のマウンテンバイク、都心部の通勤用など、自身の移動ニーズに合った自転車を探せます。

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プロジェクトスコープ

サービスライン

カスタマージャーニーのマッピング
競合他社のフィールド調査
UX/UIフレームワークの定義
入念なクリックダミーテスト
エンドユーザー検証
ビジュアルデザインと実装の支援
3年間のロールアウト戦略
複数ブランドにわたる変更管理と円滑な運用

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