CES 2021では、自動車メーカーや一次サプライヤー、テクノロジー企業、規制機関の代表者がバーチャルステージに登壇し、移動の未来を形作るトレンドや課題、可能性について意見を交わしました。講演者やパネリストの話からは、2020年は試練の年であったにもかかわらず、多くのプレイヤーが次世代の自動車&モビリティソリューションの開発に参入したことがわかりました。
G世界最大のデジタル技術見本市「CES 2021」では、ゼネラルモーターズ(GM)の空飛ぶ電気自動車や自動運転の「パーティーバス」が話題をさらいましたが、それ以外にも注目すべき展示が数多くありました。そこから得られた自動車&モビリティ分野の知見の一部をご紹介します。
電化、接続性、自律走行車(AV)の発展が加速
CES 2021では、ゼネラルモーターズ(GM)が今後5年間で新たに30モデルの電気自動車(EV)をグローバル展開すると発表したほか、多くの出展企業で自動運転やコネクテッドカーのソフトウェアやインフラに有望な進歩が見られ、移動手段のイノベーションが新たな転換点に達したことを予感させました。世界中でますます多くの電気自動車、コネクテッドカー、自動運転車が実際に路上を走るようになり、その変化のペースが指数関数的に加速すると予想されます。このような進歩は将来的に、一般・商用車両のより安全で持続可能な走行につながるでしょう。
これまでにない車内体験が登場
Center for Automotive Researchの代表兼CEOであり、「Vehicle Tech Innovations」のパネリストを務めたCarla Bailo氏は、関心の中心がテクノロジーへと移る中、ユーザーの20%が試乗せずに車を購入するとしています。通勤にもドライブにもネットワーク接続や機能のパーソナライズが求められていることを受けて、多スクリーン、多感覚体験、コンパニオンアプリ、革新的な音声AI、VR・ARなどを用いた車内体験の展示が多く見られました。例えば、GMのキャデラック「Celestiq」のタッチスクリーンは、ダッシュボードの横幅いっぱいに及ぶサイズで、10億色以上を表示できます。
継続的なコラボレーションが発展の鍵を握る
CES 2021で存在感を示したのは、顧客を深く理解して人間中心の設計を行うことで、真のニーズを解決し、運転者や乗客を喜ばせるソリューションを生み出す企業でした。そこにはコラボレーションも重要な役割を果たしています。
官民のパートナーシップ、テック系スタートアップや顧客体験コンサルタントと提携する自動車メーカーなど、企業間・業界間のコラボレーションが優れた成果を挙げています。パネリストらは今後3〜5年については楽観的な見方をしながらも、継続的なパートナーシップの必要性と、特に米国と欧州における法整備の重要性を強調していました。
CES 2021で展示された自動車&モビリティのイノベーションについて、詳しくはトレンドレポートをダウンロードしてご覧いただけます。
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