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デジタルイノベーションが自宅ワークアウトを活性化

テクノロジーの進化に伴い、フィットネス業界では新しいタイプの企業が登場し、自宅でのフィットネス体験を変革して市場シェアを獲得しようとしています。従来のフィットネス関連企業がこの動きに対応するためには、イノベーションへの投資を継続的に行い、消費者からの高まる期待に応え、自社の役割を見つけていく必要があります。新型コロナウイルス感染症によるフィットネス習慣の劇的な変化によって、この動きがこれまで以上に顕著になっています。

すでに多くの変化が見られています。例えば、ライブストリーミングです。Pelotonのような企業は、スピンクラス(フィットネスバイクを利用したトレーニングクラス)の社交的な側面に注目し、ユーザーが快適な自宅にいながらにしてコミュニティ感を得られるようなサービスを提供しています。

ユーザーは、ライブまたはオンデマンドで、Pelotonのスピンクラスに自宅から参加できます。クラスの様子は、ニューヨークにあるPelotonのスタジオから、バイク前部に取り付けられた22インチのタッチスクリーンにHD映像でストリーミングされます。インストラクターの指導がリアルタイムに反映され、実際に参加しているようなライブ感を味わえます。米国中から数百人が同時参加することも珍しくありません。

ジム外にリーチを拡大

ライブストリーミングは、新型コロナウイルス以降のフィットネスのひとつの方法として、自然に受け入れられていくでしょう。フィットネス関連企業は、自宅でのフィットネスの利点を認め、ジム内だけでなくユーザーの自宅にまで影響力を拡大していく必要があります。フィットネス分野の代表的な定額サービスプラットフォーム「ClassPass」は、まさにそのような取り組みを行っている企業の一例です。

ClassPassの会員獲得戦略の柱は、Les Millsなどのライブストリーミング ワークアウトサービスとのスムーズな連携です。これによりユーザーはジムで行われるクラスに遠隔から参加でき、ジムはより幅広いユーザーへとリーチを拡大できます。

フィットネスの「ゲーム化」

フィットネスにおけるテクノロジーの影響は、ライブストリーミングだけにとどまりません。「エクサゲーミング」(ゲームによる運動、ゲーマーサイジングとも)という概念も、ユーザーをジム外でのエクササイズへといざなうトレンドのひとつです。

2000年代に任天堂から発売された「Wii Fit」を皮切りに、ゲームメーカー各社が「遊びとフィットネスの融合」というコンセプトを打ち出しています。最新のジャンルとして、ロールプレイやダンスによって運動を促すゲームが登場し、健康になりたいけれど運動は面倒だと感じている人々を惹きつけています。任天堂の最新作「リングフィット アドベンチャー」は、独自の手持ちコントローラーでプレイヤーの動きを追跡。目標を達成するとコインを獲得できるなど、ロールプレイングゲームを楽しみながら、モチベーションを維持できる仕掛けになっています。

また、「ポケモン GO」の商業的な成功を受けて、エクサゲーミングにもAR・VRが導入され、新しいゲームへの道を開いています。「Icaros」はVRを使って飛行体験をシミュレート。プランクの姿勢を維持することで空中に留まれる仕組みで、トレーニングの苦しさを楽しみに変えています。

自宅でのフィットネスを促進するエクサゲーミングの試みはまだ始まったばかりですが、さらなる革新やソーシャル化など、未来に向けて大きな可能性を秘めています。

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超個別化されたワークアウト

スポーツジムでは、インストラクターやトレーナーの質が人気を左右することがよくあります。このようなブランドの顔ともいえる存在が、デジタル世界でも大きな競争力をもたらすかもしれません。生体情報に加えて、ウェアラブルなモーションセンサーやコンピュータービジョンの進歩により、バーチャルコーチの導入が加速しているからです。

Racefox」や「SHFT」といったフィットネスアプリは、音声技術を活用して、ランナーの目標設定(例:「1分あたりの歩数を増やしましょう」)、適切なフィードバックの提供(「股関節を伸ばして歩幅を小さくしましょう」)、モチベーションの維持(「よく頑張りました! 目標の範囲内です。この調子で続けましょう」)などを支援します。このような機能は、スマートフォンやスマートウォッチとペアリングしたウェアラブルモーションセンサーによって実現されます。Racefoxの場合はベルト型のデバイスを用いています。

バーチャルコーチが、ユーザーの動きをただ感知するのではなく、より多くのデータを取得できるようになると、さらなる力を発揮します。

「MillieFit」は、コンュータービジョンを使ってユーザーの身体の動きを観察する、新しいタイプのバーチャルコーチです。ユーザーは自宅でスマートフォンやタブレットから、Milliefitのアバター(通称:Millie)との1対1レッスンに申し込めます。Millieはインストラクターとしてエクササイズを実演し、動きやテクニック、姿勢に関するフィードバックをリアルタイムに行います。ユーザーは個人別の目標が設定されたプログラムに従ってワークアウトを実践でき、その目標は日々更新されます。まだ発展途上のMilliefitですが、自宅フィットネスの可能性を感じさせるサービスです。

米国で人気を博している「Mirror」も同じようなコンセプトです。Mirrorは、壁に設置した反射型ディスプレイを通じて、自宅向けのさまざまなワークアウトクラスを提供します。Millieと同じくバーチャルコーチがワークアウトを指導しますが、現時点でMirrorには、ユーザーとのインタラクションを行う機能は組み込まれていません。今後、AIやライブストリーミングの導入などで、Mirrorがどのようにブランドを成長させていくのか興味深いところです。

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前例のない破壊的イノベーションの時代

他の業界と同じく、フィットネス業界もデジタルトランスフォーメーションの真っ只中にあり、破壊的な革新が起こっています。とくに自宅でのフィットネスは、急激に注目を集める分野になりました。人々は隔離期間中に健康を維持するための新たな方法を求め、ライブストリーミングによるフィットネスサービスの需要が急増しています。そのような状況の中、業界の革新者たちが、新たな市場を切り開こうとしています。

フィットネスクラブやアパレルブランド、機器メーカーなど、従来のフィットネス関連企業は、かつてないほど破壊的革新の影響を受けやすくなっています。ただ、変化にはチャンスがつきものです。今こそ新たな勝者と敗者を分ける革新の時です。

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