Starのフィンテック構築：人間中心のデジタル決済ソリューションを実現

概要

Monavateは、組み込み型の金融ソリューション、コンプライアンス、DeFi（分散型金融）、カードスキームスポンサーに特化したアーリー期のフィンテック企業です。同社は金融規制当局（FCA）規制対応の主要な電子マネー機関として、Mastercard、Visa、Discoverに認定されています。今年3兆7000億ドルに達するとされる国際プリペイドカード分野など、主要市場で勢いのあるプレーヤーとして事業を展開しています。

Monavateは専門家のガイダンスと目的に応じたテクノロジーを組み合わせて、意欲的な金融プロダクトのアイデア実現に取り組んでいます。同社のプラットフォームにより、企業は、BIN（銀行識別番号）スポンサーシップや、カード処理および関連サービスを通じて、迅速かつ簡単な新プログラムの作成、新しい地域への拡大、顧客への付加価値の高いサービスの提供が可能になります。

アイデア

機能豊富なフィンテックプラットフォームを一から立ち上げるため、MonavateはStarに支援を依頼しました。Monavateの先駆的なプロダクトは、BINスポンサーシップ、カード処理、銀行送金とチャージ、カードレス現金引き出し、口座照合、CRM（顧客関係管理）、顧客サポートなど、さまざまな影響力のある分野に焦点を当てるものです。

Starのフィンテックチームは、総合的なエンドツーエンドのテクノロジーサービスと専門知識を提供。Monavateの先見性のあるアイデアを優れたプロダクトに変換し、素早く市場に出すことに成功しました。Starは必要な要素をすべて洗い出して最初のMVPを開発し、金銭的・スケジュール的な要件に対応しながら、驚異的なフィンテックソリューションの基盤構築をお手伝いしました。

プロジェクト

エコシステムのリーダーとして多大な経験を持つMonavateの創業チームが、Starに支援を依頼したのは、その専門知識を活用して第一世代のMVPを作成し、シード期の調達資金を無駄なく最大限に活用するためでした。フィンテック構築への実績が評価されてStarが選ばれたのです。

コラボレーションではまず、6週間にわたる「発見」プロセスを実施。Starはプロダクトリーダー、ソリューションアーキテクト、デザイナーらからなるチームで、最善の道筋を一から導き出すお手伝いをしました。そこから得られた結果をもとに、ソリューション、ロードマップ、デザインを作成しました。

その後、開発パートナーとして支援を行う次のフェーズに移行。フロントエンドとバックエンドの開発者、デザイナー、プロダクトマネージャーなどの専門家からなる機能横断的なチームを編成し、9か月間にわたってスプリント開発のサイクルを実施。ソリューションのフレームワーク構築、コア機能の設計を行って、最終的にMVPをリリースしました。 

最も重要な成果のひとつは、ユーザーが複数通貨の口座を作成、変更、削除できるようにするMonavate IBAN APIサービスの作成です。IBANは、国境を越えた取引を可能にし、国際口座間の送金エラーを減らして、個々の口座識別を行うための重要な仕組みです。StarのチームはMonavateと力を合わせて、従来の複雑な金融サービスをシンプルにし、IBANをわずか数秒で開設できるようにしました。10回以下のAPI呼び出し（クライアントとサーバー間の情報の交換、処理、フィードバック）で必要なすべての機能を提供できる仕組みによって、プラットフォーム機能のさらなる合理化に貢献しました。

また、Monavateのお客様が、業界をリードするアカウント管理および取引処理システムであるEpisode Sixを利用できるようにする、強力なAPIサービス群も構築。複雑さやコスト、リードタイムを軽減しながら、グローバルなカード管理サービスの提供を可能にしました。

Starは引き続き、Monavateの開発パートナーとして、Monavateのプロダクト、プロジェクト、導入の各チームとシームレスに連携し、新規顧客獲得に向けたプラットフォームのさらなる進化に取り組んでいます。