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相乗りサービスが
成長を続ける理由とは

相乗りサービスが成長を続ける理由とは  61273

自動車に複数人が相乗りして移動すれば、交通費の節約になるだけでなく、渋滞や大気汚染の抑制にもつながります。また、見落とされがちですが、相乗りには人と人の交流を促すというメリットもあります。フランスでオンラインの相乗りマーケットプレイスを展開するBlaBlaCarで、リードプロダクトマネージャーを務めるNicolas Beytout氏が、ポッドキャスト「Shine: a podcast by Star」のエピソードで、成長著しい相乗り業界について語っています。

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もし、どこかに行きたいと思ったときに、自分の車を使ったり他の交通手段を利用したりするのではなく、すでに道路を走っている車の空席を利用できるとしたらどうでしょう? BlaBlaCarのデータによると、自動車の平均的な乗車率(定員に対して実際に乗っている人数の割合)は車1台につき1.1人で、相乗りの余地は大きいと言えます。車の乗車率が上がれば、道路を走る車の数が減り、渋滞や大気汚染も抑えられるはずです。

相乗りのメリットはそれだけに留まりません。ShineポッドキャストのホストTom Huntは、オンラインの相乗りマーケットプレイスを展開するBlaBlaCarのリードプロダクトマネージャーNicolas Beytout氏を招き、相乗りサービスの魅力や、未来に向けたモビリティのトレンド、相乗り事業の収益化の実態について話を聞きました。この15年間で、BlaBlaCarのコミュニティは、22か国で1億人以上のユーザーを抱えるまでに成長しています。この楽しいトークを聴いて、相乗りの魅力と収益化について理解を深めましょう。

相乗りサービスとライドシェアの違い

相乗りとは、2人以上の人が乗り物を共有することを言います。BlaBlaCarなどの企業は、移動したい人が、近くで相乗り可能な乗り物を簡単に見つけられるようにするサービスを展開しています。Beytout氏は次のように説明します。「相乗りの活用例として多いのは、長距離移動と通勤です。この2つは全く異なるものであるため、それぞれに応じたソリューションやビジネスモデルが必要です」

しばしば混同されがちですが、相乗りとライドシェアはコンセプトが異なります。相乗りでは、運転手はプロではなく、運転手自身も移動にかかる費用を負担します。ライドシェアでは、乗客が運転手を雇い、運転手はサービスに対する報酬を得て、ライドシェア企業は手数料を得る仕組みになっています。ライドシェアの市場も拡大していますが、相乗りはそれとは異なるものであることを頭に入れておきましょう。

相乗りサービスのマネタイズ戦略

相乗りサービスでは、利用目的によって異なるビジネスモデルが採られています。長距離の相乗りでは、手続きの大部分がオンラインで行われ、ライドシェア事業と同じく、相乗りマーケットプレイスが手数料を得るというモデルです。一方、通勤用の相乗りの場合は、都市や地域、企業が資金を提供することで、乗客の費用負担を軽減し、運転手にインセンティブを与えるという、補助金を伴ったビジネスモデルを採用しているケースが多くなっています。

相乗りサービス企業は、世界各地で消費者の行動を反映した収益化策を模索しています。たとえばウクライナには「ATMでウォレットに入金して利用できるシステム」があり、マーケットプレイスはオンライン以外の利用からも収益を得られるようになっています。アフリカでは、ピア・ツー・ピア(個人同士が直接やり取りする分散型サービス)による収益化方法が普及しています。こうした地域ごとの嗜好も、相乗りやライドシェアのトレンドに影響を与えています。

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コネクテッドカーやインターモビリティをはじめとする、相乗りの未来に影響を与える要素

未来に向けた交通手段の相互接続と、MaaS(サービスとしてのモビリティ)の台頭は、相乗りの進化にも影響を与えています。消費者は、インターネット接続されたコネクテッドなモビリティサービスやアプリによって、継ぎ目のない体験が生み出されることを期待しています。つまり、相乗りの未来にデジタル化は欠かせないものとなるでしょう。また、MaaSの分野では、たとえば超小型モビリティ(1~2人乗りのコンパクトな乗り物)や短距離の相乗りを利用して、近くの駅や空港まで行き、そこで別の交通手段に接続するような、異なる移動手段の相互接続も期待されています。相乗りサービスは、他の移動手段やモビリティサービスをどのように補完し、相互運用していくのか、また、コネクテッドビークル技術といかに統合していくのかを検討する必要があるでしょう。

都市部では、自動運転車の登場が、通勤時の相乗りに影響を与えていくでしょう。「個人が自動車を所有する割合は大幅に減少し、需要に応じて利用できる中央管理型のフリート(事業用車両)が登場するでしょう」とBeytout氏は説明します。このようなフリートにより、相乗りとライドシェアサービスの境界が曖昧になっていく可能性があります。一方、地方部では、個人の自動車が移動手段の主流であり続けるでしょう。また、消費者の需要の高まりと規制の整備により、電気自動車の導入も進むと思われます。ただ、電気自動車やコネクテッドカーの利用者は相乗りのメリットを理解しているため、それほどの影響は与えないかもしれません。

相乗りで、人と人とのつながりが生まれる

相乗り自体は以前から行われていましたが、BlaBlaCarのような相乗りサービスは、その「潜在的な需要を、主流かつ大規模なものにする」ことに貢献しています。相乗りのメリットとしては、コストや交通量、二酸化炭素排出量の抑制などが挙げられますが、それに加えて見落とされがちな大きなメリットが、社会的な側面です。「相乗りは、異なる背景を持つ人々の間に、真の交流の機会を生み出します」とBeytout氏は語ります。 相乗りは、あらゆるタイプの人々が出会う可能性のある数少ない場所のひとつなのです。

このような理由からも、相乗りサービスは今後も成長を続け、運転手と乗車者をつなぐプロセスをさらに容易にするソリューションが登場してくるでしょう。相乗りの収益化やその未来について、せびポッドキャストをお聴きいただき、理解を深めていただければと思います。

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